福祉住環境コーディネーター2級は東京商工会議所が主催している公的資格です。
高齢化社会が進む日本において、高齢者や障がい者の方に、暮らし易くて適切な住環境を提案出来る人を目指します。
累計受験者は約170万人で、約65万人の福祉住環境コーディネーターが誕生しています。
私は全く事前知識が無い状態で、試験日まで1ヶ月しか無かったのですが、無事合格いたしました。
今回は試験の概要含め、私が実際に行った勉強方法について紹介いたします。
試験概要
試験期間:夏季(6月〜7月頃)・秋季(10月〜11月頃)の各1回づつ
試験時間:90分
試験方式:多肢選択式(CBT方式・IBT方式)
受験料:7,700円(税込)※CBT方式は別途CBT利用料2,200円(税込)がかかります
CBT方式:各地のテストセンターへ行き、備え付けられているPCを使った受験方法
IBT方式:自宅や会社等で用意したPCを使った受験方法
合格点:100点満点の内、70点以上で合格
※受験方法については、個人的にはCBT方式がオススメです。IBT方式の場合、自宅や会社から試験を受けられるメリットはあります。しかし、人が映り込んだ時点で失格など、細かい条件が多いです。またPCにカメラが備え付けられていない場合、自身を記録する為の外部カメラも必要になりますので、準備等含めCBT方式の方が楽だと思います。
出題範囲
福祉住環境コーディネーター3級の範囲を含んだ、公式テキスト2級の範囲に相当する知識。
及び、それらを理解した上での応用力を問われる問題が出題されると、公式ページにはあります。
3級の資格が無くても、2級を受験する事は可能です。
私は2級の範囲を1ヶ月勉強して合格していますので、2級を受ける為に、わざわざ3級を事前に取得する必要はありません。
2級の取得が目標であれば、最初から2級を受験するようにしましょう。
勉強方法
私は福祉に関する学校に通っていた事もなく、事前知識に関してはほぼ皆無でした。
また試験まで1ヶ月しか時間がなかった為、とにかくスピード感を第1に進めました。
実際に学習した内容は以下の2つだけです。
速習レッスンを3周する
ユーキャンから出版されている速習レッスンを3周します。
その際のポイントは、読み込まない事です。
どうしても試験勉強となると、1つ1つの章1つ1つの単語を読み込んで完璧に理解しようとするのですが、その必要は全くありません。
人間の脳は一度見た物を記憶します。
例えば、一週間前に入ったお店で何の特徴もない絵が飾られていたとします。
その際じっくり絵を見た訳ではなく、ふと視線に入った程度でお店を後にしたとします。
一週間後、その絵を見せられても、全く本人は記憶にありません。
がしかし、その時の脳波を測定すると、脳は記憶している反応を示すのです。
要はじっくり時間をかけてテキストを1周しても、脳が記憶した所で、人間の記憶には残りません。
時間をかけてテキストを1周しても、最後の方の章を何となく覚えている程度で、第一章や二章などの最初の内容はあっという間に忘れてしまうのです。
なので、とにかく良く分からない箇所があっても気にせず、流し読みを3周します。
徐々に記憶のグラデーションを濃くしていくのですが、流し読みで結構ですので、ここに時間はかけずに3周をさっさと終わらせましょう。
重要過去問&予想模試を何度も繰り返す
こちらもユーキャンから出版されている過去問&予想模試です。
テキストの内容を満足に読み込めていないので、過去問に突入するのは不安かもしれませんが、気にしません。
当然過去問を解いても正答率は悪いですが、それも気にしません。
とにかく時間の許す限り、問題を解き、答えを合わせて解説を読みます。
その際、解説を読んでも分からない単語や内容が出てくれば、テキストを見返します。
ここでテキストを見返す場合は、じっくり理解するように読み込みましょう。
テキストはあくまで教科書なので、試験に直接出てこない範囲についても明記されています。
また過去問の傾向から、ほとんど試験に出る事がない範囲の章もあったりします。
試験に合格する為に勉強をするのに、範囲外の事を頭に入れるのは、試験合格の観点から言うと無駄です。
なのでテキストを読み込むのは、過去問で間違えて、その解答解説を読んでも分からない場合に限り、テキストを振り返って読みましょう。
これを何度も繰り返します。
当然3周目あたりからは問題と解答をセットで覚えている所も出てきます。
しかしそれで良いのです。
極論、過去問の問題と解答が全て頭にインプットされた人が試験を受ければ、合格する確率は非常に高いでしょう。
なので、セットで覚えてしまった位が丁度良いのです。
オススメは最初から点数をつけていく事です。
当然1回目に解く過去問は点数が悪い訳ですが、同じ過去問を2回3回と繰り返すと、どんどん点数が上がっていきます。
点数が上がると同時に、繰り返し同じ問題を解くので、解答スピードもかなり速くなります。
これがモチベーションに繋がるのです。
時間が許す限り、この繰り返しを行いましょう。
試験前日は何もしない
1つ大切なポイントが最後にあります。
試験前日は一切勉強を行いません。
好きな映画を観るなり、遊びに行くなり、好きな事をしましょう。
そして早く寝ましょう。
ここまで来れば、後はなるようになるだけです。
最後に
今回ご紹介した勉強方法は、どの資格試験に対しても有効です。
過去に国家試験や海外ベンダーが主催する難関資格と呼ばれる物も含め、10個以上の資格を取得してきましたが、今のところ一度も落ちた事がありません。
学生時代は勉強が全く出来ないタイプで、勉強が大嫌いでした。
社会人になってから資格の取得に迫られ、試行錯誤する内に編み出した勉強方法です。
最短時間で合格したい方は、是非参考にして下さい。
コメント